Q1 neizyをOPENすることになった経緯を教えてください。
美容師になる前から、自分でお店をつくることはイメージしていました。
横浜に来たのも店をかまえる土地として理想的だったからです。
独立する前の職場で、個人として、店長としての目標を達成できたこと、独立の構想が固まっていたこと、当時の会社の状況、など、すべてがそろOPENすることになりました。
neizyは、小さいエリア、小さいサロンの中で、お客様ともスタッフとも近い距離感でヘアを楽しむ場所としてつくりました。
店名のneizyとは「波のない海」という意味があるのですが、ゆったりと一日の時間を大切に過ごしたいという意味も込めています。
Q2 あなたが現在やられている主な仕事内容を教えてください。
経営者ではありますが、生涯現役が僕の理想なので事務関係は朝夜にまとめて、サロンの営業時間は全部出ています。
サロンで扱う商材や商品は、どれも本当にコンセプトのしっかりしたモノを選んでいます。
一部のメーカーや、商品ブランドにこだわらず
neizyのお客様に合うものを一つ一つ吟味して使っています。
お客様を担当するのは、今は多い日でも一日に10人少々くらい。独立前よりゆったりお客様とお話しする時間が多くなったと感じています。
サロンワークでは、シャンプーからカット、パーマ、カラーなど全部やります・・・といいたいところですがﾍｯﾄﾞｽﾊﾟだけはやっていません。できません(笑)うちには森香樹というﾍｯﾄﾞｽﾊﾟﾘｰﾀﾞｰがいますので、僕の担当顧客様のスパはほぼ彼が担当しています。技術の中で特にこだわっているのは、やっぱりカット。
骨格や髪質にフィットさせながら似合うバランスを常に考えながらカットをしています。
Q3 美容師の仕事の中で、特に好きなことを教えてください。
上の答えとかぶってしまいますが、カットが一番好きです。
ヘアスタイルは、フォルムでその人のイメージがすごく変わります。
そして、皆さんが抱えてるヘアについての悩みは髪質やクセに関することがとても多いのでそれをハサミ一本で変えられる技術に誇りを持っています。
もともと何かをつくったりすることが好きなので、
人の魅力を引き出せるヘアデザインはとてもやりがいがあって楽しいです。
カットの中では、ショートやボブが好きですね。
もっと細かく言うとグラデーションよりはレイヤーのほうが好きです。
もちろんスタイルチェンジも大好きですが、長さをキープしたままつくるスタイルも大好きです。
本当にきれいにカットすると、髪が伸びるって皆さん知っていますか？マジですよ。
お客様から言われて一番うれしい言葉はやっぱり「カットがうまい」ですね。
僕もそこが一番のサービスだと思っていますので、カットがうまいといって頂くと美容師冥利に尽きます。
Q4美容師になって感じたやりがいや、美容師をやっていて良かったと思ったエピソードを教えてください。
初めて勤めたお店を退職するときに、そのことをお客様に伝えて泣かれてしまったことがありました。
正直、その方がそこまで気に入ってくださっているとは思っていなかったのでどうしていいのかわからず申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
後から振り返ると、
その当時は、お店で楽しそうにされていることがお客様の満足感だと思ってしまい、
ヘアに対してのお客様の気持ちに気づけていなかったんだと思います。
それ以来、お客様の大切なヘアをお任せいただいていることにより一層責任とやりがいを感じて、
ヘアで喜んでいただく、ヘアでお客様の助けになる、ということにこだわるようになりました。
本当に、美容師は一期一会です。
Q5 美容師になってからの最大の壁は何だったか、またそれをどう乗り越えたかを教えてください。
美容師として基本的な技術は身に付けたのに、
指名してくださるお客様がなかなか増えず、
美容師を続けるか、辞めるかの瀬戸際でたてた目標に
全く届かなかったことがありました。
この時は、本気で美容師を続けるべきか悩みました。
結局、やるべきかどうかというより、「やりたい」という気持ちが強かったため
自分のﾓﾁﾍﾞｰｼｮﾝを試すために北海道の山に走りに行ったんです。
今考えると「アホか」と思いますが、
苦しくなってもあきらめずに続けられるかどうかを試したかったんですね。
何をするか、どうやるか、とかは関係なく
ギリギリになってもとにかく何かするってことが大切だったんだと思います。
Q6 最後に、これから美容師になりたいと思っている人へ、メッセージをお願いします。
美容師は大変なイメージもあると思うけれど、
力がついて、お客さんに支持されればされるほど
大変さよりも、楽しさややりがいが増えてきます。
面白いことに、美容師は暇な人ほど休みたがって、いそがしい人ほど休みたがらないらしい。
でもそれは少し考えればわかりますよね。
毎日たくさんのお客様に指名されていればお店にくるのも楽しいだろうし、逆に予約が入っていなけりゃちょっと憂鬱にはなるでしょう。
美容師が楽しいか、きついか、
それはその人次第。
もちろん「楽しい！」って思いながら毎日過ごしたい。
自分で自分の仕事を素晴らしいって思えたらとても幸せです。
美容師はそれができる仕事。
ぜひ、たくさんの人に喜んでもらえる
素敵な美容師になってください！！
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隥本 智史
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